脳梗塞で右半身不随になった男の軌跡


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1-4 言葉が出ない・・・

娘が父の元に駆けつけたのは、

救急車で運ばれた翌朝のことだった。

前日の夜に何があったと言うのか・・・。

____________________________________


父はその日、夕方から出かける用があり、

最寄り駅から一人東京に向かう電車に乗っていたそうだ。

4つ目の駅での乗り換え、その際にキヨスクに立ち寄る。

体調に異変を感じていたのか、オロナ〇ンC を買うつもりであった。

「オ・・・・・」・・・・言えない。言葉の発音がうまくいかない。変だ。おかしい。

父は豪快な男だった。病院嫌いで少々の体調の悪さは気にしない男だったように思う。

その父でさえも、自分の身体に起こっている不可解な現象に不安を覚えたようだ。

そのまま自宅へととんぼ返りしたという。


丁度その頃、母は仕事帰りで、最寄り駅から自家用車に運転して帰るつもりだった。

しかし車はない。夕方から出かけるといっていた夫、何かあったのか?

父に電話をすると、呂律の回らない言葉。家にいるようだ。

「ダイジョウブだ、ダイジョウブだ」・・・その発音が明らかにおかしい。

不安に駆られた母は、駅から家に向かって走った。


帰宅すると、父は身体は動くが言葉を発せられない状況。

すぐに救急車を呼んだ。

救急隊員が車内で血圧を測ると200越え。

「かかりつけ医はいますか?」

「いません・・・。近くの〇〇国立病院にお願いします」

救急隊員が国立病院に電話すると、ラッキーにも宿直が脳神経外科の医師だった。


____________________________________


こうして前日の夜19時、父は国立病院へと運ばれたのであった。
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# by higeji-musume | 2008-07-22 16:41 | 突然の脳梗塞(5話)

1-3 その時、家族は・・・。

父、母、息子、娘の4人家族に降りかかった突然の父親の脳梗塞。

 
その時、家族の状況はというと・・・、

母親は、印刷会社のディレクターの仕事をしていたが、

定年前の父親と共にプライベート会社設立に向け退社の予定であった。

息子は独立し家を出て、会社員として働いていた。

そして交際9年目にして結婚目前であった。

娘も親元を離れ、社会人として2年を終えようとしていた。


子ども達が独立していた事が不幸中の幸いであったかも知れない。



しかし、脳梗塞とは本当に怖いものだ。


父親の脳の血管の梗塞は、運動をつかさどる部分を直撃したらしく

身体の自由が利かなくなった。右半身不随。利き腕を失った。


そして、それよりも・・・、・・・何よりも家族にダメージを与えたのは・・・

精神的な打撃のほうだった。

情緒をつかさどる部分も破壊していたのかもしれない。

それほどに父親の情緒は不安定になっていた。


母親、息子、娘、それぞれの立場で父親を再起させようとする日々が始まる。

混沌の海に投げ出されてしまった父親を救い出すために・・・。

しかしそれが、余計に父親を苦しめることにもなっていたかもしれない。



時が経ち振り返ると、

苦しめた時があったとしても、今こうして絵を描くひげじいがいるのは

諦めない家族があったからこそと思いたい。
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# by higeji-musume | 2008-06-27 16:19 | 突然の脳梗塞(5話)

1-2 波乱の幕開け

翌朝、娘は普段通りに出勤。

先輩に「父が脳梗塞で倒れたみたいなんですよ」と話すと

先輩から主任へとすぐに伝わった。

主任から呼び出しを受け、すぐに病院に行くように言われ、

そのまま職場から実家近くの国立病院へと急ぐ。

電車で1時間半・・・、車内で揺られながら「脳梗塞」について初めて考え始める。

このとき20代中盤の娘に脳梗塞の知識はほとんどなかった。

脳梗塞ってどんな病気なの?

ただの疲労じゃないの?

そんな大変な事が起こっているの??



そして病院に到着。

病室で娘が見たものは・・・、

ベットの上で酸素吸入器をつけ、集中治療を受けている父親の姿と

横でただずむ疲れ果てた母の横顔だった。



___ 脳梗塞、右半身不随。

そして超自信家の男が、自分の得意分野である外の世界からはじき出され

大嫌いな病院と不慣れな家庭に縛られるという精神的ダメージ。


200×年、3月1日、その日、

今までポジティブに生きてきた家族に初めての波乱の幕開けの日となった・・・。
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# by higeji-musume | 2008-06-26 16:01 | 突然の脳梗塞(5話)

1-1 突然の知らせ

200×年、3月1日、

それはある男が定年を前に、プライベート会社を設立し、

本格的始動を始める、まさに第1歩の記念すべき日であった。

・・・いや、そうなるはずだった・・・。


その夜、勤務先から一人暮らしのマンションへ戻った娘の元にかかってきた電話は、

母からの淡々とした声。

「お父さん、倒れた。お母さんこれから病院に泊まるから。」

やけに冷静そうな母の声。

今、思えば、それはあまりの出来事に、呆然となっていたのであろう。


それに気づかない娘は、父親の入院にそれほど驚かなかった。

それまでの父の姿、

暴飲暴食、夜更かし、ハードスケジュールの仕事、

ドクターストップがかかるほどのヘビースモーカー・・・。

不摂生な生活にあれだけパワフルに生きているほうがおかしかった。


ちょっと療養したほうがいいってことね、

脳梗塞の怖さを知らない娘はそのまま眠りについた。
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# by higeji-musume | 2008-06-26 15:00 | 突然の脳梗塞(5話)