脳梗塞で右半身不随になった男の軌跡


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3-8 たばこ依存

タバコ発覚の日、タバコについて、担当ドクターから話があった。

「タバコは血管を細くしますから、やめましょうね。」

「タバコを吸っているところを見かけたら出ていってもらいましょう。」


先生から苦言があったにも関わらず、

この日から彼のポケットからタバコが無くなることはなかった。


タバコを吸うと頭がすっきりするようで、精神的に落ち着くようになった。

しかし、タバコが残り少なくなると、さらに落ち着かず慌てふためいた。

そして家族がタバコを嫌がっていることは理解しているので、

タバコの話題が出ると、精神的にも不安定になるようだった。


依存症。

これまたなんともこわい病気だ。


アルコール依存、ケータイ依存、人間関係の依存、薬物依存、

いろいろな依存症があるが、弱い人間が陥るのか、はたまた誰もがなりうる現代病か…。


依存症からはなかなか抜け出せない。

そしてその依存者を支える家族は、どうするのがいいのだろうか。


お金の問題を考えず、

本人の回復を望まず、

これ以上の介護もしなくて良いのなら・・・

このタバコ依存症を見て見ぬふりし、

本人の心行くまで好きなだけタバコを吸わせ落ち着かせてあげるのだが…。


タバコは決して体に良くないし、再発の可能性も高まる。

別の病気を引き起こす事だってある。

社会復帰を本人だって望んでいるのに、見て見ぬふりなどしていいわけもない。


家族だからこそ、本人の将来を考えるからこそ、

もうタバコには手を出してもらいたくないのだ。



しかし、タバコを取り上げると精神的に壊れてしまう。

家族には止めさせることはできなかった。

これは本人が自分と戦い打ち勝つしかない事なのだ。

悲しいながら、家族は何もできない。本人次第なのだ。




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by higeji-musume | 2009-09-18 21:03 | リハビリテーション入院(15話)

3-7 たばこ、再び・・・。

入院71日目、脳梗塞で倒れてから2ヶ月と1週間が経ったある日。

妻は、朝、病院に着くとリハビリ室へ夫を見舞いに行った。


リハビリ中の夫に近づくと、ポケットの中に何かが見えた。

まさか?!

タバコだった。

妻は絶望感に襲われた。


「このタバコどうしたの?」

夫はうろたえながら言い訳をする。

「会社の人が持ってきた。」

脳梗塞で入院中の人にタバコを見舞い品にするものだろうか?

「誰?!その人に電話するわ。」

「……いや、リハビリ仲間にもらった」

患者同士でタバコのやりとりとは……。

「じゃあ、先生に相談するわ」

「……いやホントは自分で買ったんだ…」

「・・・・。」



四本しか吸ってないから大丈夫だ。

まだ社会復帰はおろか、自宅療養までも長い道程なのに……。

夫の言い訳を聞きながら、

自分の血が逆流し怒りが込み上げていくのを妻は感じていた。



また元気になってほしい。また大好きな仕事をしてほしい。

その為に、自分の疲れを顧みず、

介護と家事と仕事を毎日フル回転でこなしていた妻には、

ただただショックな一日であった。


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by higeji-musume | 2009-09-12 21:21 | リハビリテーション入院(15話)

3-6 タバコの魔力

男は、キングヘビースモーカーだった。

一日100本を越えるタバコ。

広告業界で働く彼にとって売り物は頭の中。

頭を活性化するにはタバコは必須アイテムだった。


しかし一方でタバコは魔物であり、体を蝕み、逃れなくなる。まさに麻薬だ。

30年近く吸い続けた男は、

2ヶ月前に脳梗塞となり、半身不随になり精神的にも壊れた。



家族はその痛手でもってタバコはもう吸わないだろうと期待していた。

倒れてからというもの、妻にとっても本人にとっても、

未来の見えない苦痛の日々なのだから・・・。



しかしタバコの魔力からは、そうは簡単には逃げられないのだ。

タバコの魔力というものは、これほどの力をもつものなのだろうか。

精神的強さがなくては、尚更のことだった。


入院して二ヵ月と少し経った頃、妻にとってショックな事実を知ることになる。


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by higeji-musume | 2009-09-09 21:57 | リハビリテーション入院(15話)

3-5 一時帰宅と ビールの味

ついに一時帰宅の日となった。

土曜日の朝、娘の車で自宅に向かった。

脳梗塞発症から二ヵ月ぶりの一時帰宅である。



昼間はのんびりと庭を眺めて過ごし、

夕ご飯は父が望んだ通りのメニューで海鮮鍋にした。

脳梗塞で倒れてから初めての二ヵ月ぶりのビールをあけた。

ひとくち飲んで、「・・・・。」

「どう?お父さん、久々のビールは?」

「・・・。」

しばらく味わっていたと思いきや「…まずい」



2ヵ月間、タバコとお酒を断っていた体は、お酒を異物と捉えたようだった。

ビールが美味しくない、

こんなふうに感じた自分の体に納得いかないような面持ちで、静かに食事を摂った。



夜、

家は築20年以上経ち、バリアフリーになってない室内は移動もままならず、

居間に布団を敷いて寝ることにした。


ベットではないので、起きてトイレに行くのも一苦労。

夜も更けて行くと、睡眠薬のせいか被害妄想と幻覚を繰り返してしまう現状。


布団では思うように動けないイライラと、

薬の妄想か母が傍にいることを『監視』と感じたり、

本人にはつらい一時帰宅の夜となったのだ。


そして母もトイレ介助と父の幻覚症状につきあい、

一睡もできず、朝には疲労困憊の状態であった。



翌日の朝、再び病院に戻った。


この初めての一時帰宅で、病人の父も、介護する母も、

まだ家での生活は無理だという事実を、ことごとく思い知らされたのだった。


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by higeji-musume | 2009-09-05 21:24 | リハビリテーション入院(15話)